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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2014.06.05

保土ケ谷消防団の中で唯一の女性副分団長に就任した
平野 清美さん
上星川在住 52歳

仲間の信頼厚く

 ○…保土ケ谷消防団の第三分団副分団長に、今春就任した。消防団全体で女性は41名いるが、副分団長は女性でただ一人。「男性女性とか関係なく接してくれるので、雰囲気がいい」と話す。消防団に入って14年目、女性団員の草分け的存在だ。「女性ができることを」と考え、心肺蘇生法などの救命講習と家庭での防災活動の普及に取り組んできた。イベントでは「各家庭で消火器の用意を」と呼びかける。「まずは火災をおこさないことが何より大事だから」

 ○…救命講習では、消防団の研修で講師役を務める。「中学や町内会へ指導に出かけることが多いから自然と知識が身についてきた」と謙遜するが、仲間の信頼は厚い。AEDの普及とともに、救命講習の依頼が増えてきた。「知識を持っているかいないかの差は大きい。実際に講習の翌日にそのような場面に出くわしたという話も聞いた。きちんと技術を伝えていきたい」と思いは熱い。

 ○…川崎で生まれ、結婚して保土ケ谷へ。二人の息子は独立したが、小さい頃に子供会の役員や体育指導員を経験したことで、消防団に誘われた。保土ケ谷の魅力は「自然が多いところ」と言い、「朝ウグイスの鳴き声で目覚める」とか。学生時代は、水泳やハンドボールで体を動かし、今はスポーツジムで汗を流す。「心臓マッサージも結構体力を使うので、体力づくりをしないとね」と笑った。

 ○…以前の女性団員は男性団員の後方支援が多かったが、今では有事に備え研修で放水訓練を行っている。目下の課題は女性消防団員を増やすこと。自身も仕事と両立しているが、ほとんどが仕事や地域活動をしながら消防団に参加している。「20〜30代の若い人が入ってくれるといいんだけど」とは素直な思いだ。副分団長としてはスタートしたばかり。「これからさらに地域と連携して防火活動に取り組んでいきたい」と思いを語った。

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