区の歌「わがまち、保土ヶ谷」の作曲者で周知活動等にも尽力する 岡島 雅興さん 峰岡町在住 69歳
込めた「地域への恩返し」
○…フェリス女学院大学音楽学部教授を務めていた2007年、区制80周年記念事業の一環として依頼を受けたのが「区の歌」作曲。「20万人区民が一つになるような、将来的にも歌い継がれる曲を」という要望に応え完成させた「わがまち、保土ヶ谷」は、一般公募の歌詞をベースに3ヵ月もの期間を要した渾身作。「楽曲中の『帷子川は歌を乗せ時代と共に流れてく』という詞の部分が、グッとくるんですよね」と、幼少期から過ごす保土ケ谷に思いを馳せしみじみ話す。
○…元々、自身の手掛けた楽曲だけでコンサートが開ける程の作曲業界でも屈指の実力派。5歳からバイオリンやピアノを始め、中学生の頃には既に独学で作曲活動をスタート。著名な作曲家に師事し才能に磨きをかける一方、フェリス女学院では後進の育成等にも力を注いできた。
○…多忙な日々が続く中、当時の区長・金子宣治氏が実施していた「区長室コンサート」のアドバイザーに就任したのが契機となり、今では地元の文化発展に欠かせぬ存在に。「もし『区の歌』に出会っていなければしていない様な活動が沢山ありますよ」と語る通り、この歌を広めようと「区の歌合唱団」まで創設。顧問として自身の人脈やネットワークを活かし、指揮者の招聘などにも尽力するなど”生みの親以上”の思い入れを随所にみせる。50人余りの団員に対しては、常に高いレベルを求め続けているそうで「各パートの面々が質を高め、一体となったハーモニーが素晴らしい。歌っている表情からも合唱の喜びが伝わってきますよ」とメンバーの成長ぶりに目を細める。
○…自分が手掛けた歌にアレンジが加わる事を嫌がる作曲家がいる一方、現在有志が進める「区の歌・音頭バージョン」への編曲を快諾したのも、そんな地域の人達へ対する強い恩返し意識の表れ。より多くの人に曲の存在を知ってもらうべく邁進する日々が、続く。
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