和田で誕生したゆるキャラの原案を考えた 涌井 陽一さん 和田在住 45歳
自分の道信じてひた進む
○…本紙2月26日号で報じた和田のゆるキャラ「和田丸」。まちのことを考え、思い浮かんだ和田地蔵尊から連想し、シンプルにデザインした。「和田のイメージを絵にした。地域全体で育てて面白いイベントなどの懸け橋になってほしいね」
○…東京で生まれ、青葉区などで育った。体を動かすことを好んだ幼少期は山を駆け回る”自然派”。「アケビやキイチゴを食べたり、どれくらい川の水を飲めばお腹を壊すか試したこともあるよ」と当時を回顧し、少年のような笑顔を見せる。絵を描くのも好きで、幼稚園児の頃はスケッチブックの消費量がほかの子の3倍もあるほどだった。学生時代は絵から一度離れ、大学卒業後にアパレル関係会社に就職。しかし「絵の勉強をしたい」という思いから専門学校に入学すると、好きなことを仕事にしたい気持ちを抑えられず、26歳で絵描きを生業とすることを心に決めた。「自分の道は、自分が歩きたくて進むからできる。やりたいことを選べばいいと思った」
○…筆が描き出す線に魅了され、墨絵を志すも最初は苦難の連続。「絵を気に入ってもらえることもあったけど『アクが強くて使いづらい』と言われたり。墨で描いても仕事にならなかった」と振り返る。寝ていても不安に駆られ、布団から出て疲れ果てるまで絵の練習に没頭することもあったという。33歳のとき、雑誌で古武術が取り上げられた際、表紙絵を担当したことが転機に。雑誌を見た古武術書の作者から依頼が舞い込むようになった。現在では全日本柔道選手権大会のポスターも手掛ける。その力強く躍動感ある絵は、多くの人を魅了し続ける。
○…和田に来て10年。仕事の息抜きに自転車で陣ケ下公園に出かけるなど、すっかり保土ケ谷を気に入った様子。「大学生やシニアが一緒に町づくりに取り組めるのはとても魅力的。私のような絵描きも含めて、それぞれできることで手を取り合って行ければいいね」
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