新型コロナウイルス感染症対策の「神奈川モデル」の一環として軽症・無症状者を受け入れてきた旧横浜市立市民病院(保土ケ谷区岡沢町)の西病棟に設置されていた「横浜市宿泊療養施設」が廃止された。
昨春に神奈川区三ツ沢西町に新設された新病院に移転したことに伴い、旧病院は解体される予定だったが、コロナウイルスの感染拡大を受け西病棟の200床を活用する形で「宿泊療養施設」を開設。5月3日から無症状者や軽症者ら、比較的症状の軽い患者の受け入れを開始した。
3月末から受け入れ一時停止
しかし病棟は築30年が経過し、老朽化した配管やボイラーなどにトラブルが相次ぐ中での運営を余儀なくされていたという。3月末から設備点検・改修調査のため新たな患者の受け入れを一時停止していた。
概算工事費20億円
点検・調査の結果、宿泊療養施設として安全に再開するには全面的な設備改修が必要で、概算工事費として約20億円、設計から完成までに約3年の期間を要することが判明。市は施設を再開せず、廃止とすることを決めた。
市健康福祉局によると旧市民病院内に設置された宿泊療養施設には、約11カ月間の開設期間中に、延べ848人が入所したという。
今後、市内では「アパホテル横浜関内」「横浜伊勢佐木町ワシントンホテル」「新横浜国際ホテル」の3カ所で宿泊療養施設を運用。確保室数・床数は合計1056となった。
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>