保土ケ谷区商店街連合会の会長に就任した 寺坂 悦郎さん 上星川在勤 65歳
「面白そう」が成功の鍵
○…「商店街は一人の力だけでは盛り上がらない。うちのファンが別の店のファンになって、別の店のファンがうちのファンになって…とお客の共有をしていくもの。そのためには、みんなで切磋琢磨することが大切でしょう」。区内13の商店街・商店会を束ねる、区商店街連合会の会長に就任した。「我々の従来の考えだけでなく、若い人たちのアイデアも活かしながら、少しでも区内の商店街を元気にできたら」と抱負を語る。
○…大学卒業後、裸一貫で東京の鮮魚店に弟子入り。伊勢佐木町のスーパーの一角で独立したのが30年ほど前のことだ。その後鴨居への移転を経て24年前、上星川商店会内に『鮮魚ハリマ』をオープンさせた。「常連さんにも初めて来てくれたお客さんにも、絶対に良い品物を提供したい。日々勉強しながら、毎日が勝負だと思ってやってますよ」
○…店名のハリマは出身地の兵庫県・播磨からとった。今は息子と2人で店に立つ。後継者不足が課題にあがる昨今だが「『魚屋の仕事って面白そう』と思ってもらえたんだろうね」。最初は喧嘩ばかりだったという後継ぎの息子を思い目尻を下げる。20歳から2歳までの9人の孫へと話題が移れば、下がった目尻をさらに下げ「優しいおじいちゃん」の顔に。「家族の存在ってのはありがたいよ」とほほ笑んだ。
○…「まずは商店街に足を運んでほしい」。横浜FCと連携して実施しているクイズラリーも、その一環だ。「『商店街って面白そうだぞ』と思わせないと、お客さんはもちろん、商店会の会員も増えていかない。たとえ小さなことでも、私にできることは何でもやりますよ」。地域を盛り上げるため、与えられた重責に全力で応えることを誓った。
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