日蓮宗樹源寺 副住職 日比宣仁 連載8 法話箋 〜鹿苑〜 「一切皆成思想の変遷」
釈迦が入滅してから約500年間「成仏できる人は釈迦のみであり、それ以外の人々は仏の一歩手前までしかいけない」と考えられていました。しかし紀元前後頃、釈迦を信奉するある一部の人たちが「釈迦の本意では全ての生きとし生けるものは等しく成仏することができるのだ」と主張しだしました。この主張を一切皆成(いっさいかいじょう)と言います。
これを言い換えれば、どんなに苦しい状況でも、辛い境遇でも、災難に見舞われても、確実にその状況は打開されて、穏やかな心持ち(成仏)を迎えることができる、ということになります。
この考え方は、中国〜朝鮮半島〜日本へと受け継がれ、特に日本においては「私たちを取り巻く苦しみに満ちた現実の姿は、実はそのまま成仏の世界である」という思想に至るのです。これを
現実肯定思想(げんじつこうていしそう)と言います。
世の中不安なことだらけですが、1人1人が日常生活を深めていくことに意味があるのでしょう。
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