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公開日:2021.12.02

偕恵いわまワークス
障害者の力作 暦の挿絵に
100作品から12枚を厳選

  • 厳選された12作品が挿絵に使われたカレンダー

 岩間市民プラザ1階にある障害福祉サービス事業所「偕恵いわまワークス」の利用者が描いた絵画作品を挿絵に使った2022年のカレンダーが完成し11月末から販売されている。12月12日(日)までは、プラザ3階のギャラリーで原画展が開かれている。

 同所では「知的障害者の持つ個性的な才能を伸ばそう」と通常作業とは別に、絵を描くワークショップを行っている。この絵をより多くの人に見てもらう機会になればと10年前からカレンダーの制作を開始。これまでも富士山や生き物、乗り物など、その年ごとにテーマを設定し利用者の隠れた才能を世に送り出してきた。

 「私たちの住んでいる街=横浜」をテーマにした今年は5月から8月にかけて9回のワークショップが開かれ、25人が参加。桜が咲く三渓園や日本丸、みなとみらいの夕景などを独自の感性でキャンバスに描いた約100枚の力作の中から、プロのデザイナーが「カレンダーとしての商品価値がある作品」12作品を選定した。

 カレンダー(A4型)は700部制作され、1部1千円で販売されている。収益金は施設利用者の社会参加活動費に充てられる予定だという。

 関係者は「個性的な才能を伸ばそうという試みのひとつとして行っているワークショップから生まれた作品を生かすために企画されたカレンダー。ここから育まれてきた芽を少しずつ大きく育てていければ。一人でも多くの方に手に取っていただき、彼らの作品を見ていただければ」と話している。

12日まで岩間市民プラザで原画展

 完成したカレンダーに挿絵として掲載されている原画作品を含むワークショップ参加者の作品およそ30点を展示する「原画展」が12月12日(日)まで同プラザ3階のギャラリーで開かれている。観覧時間は午前9時30分から午後5時までで入場料は無料。

 カレンダーに関する問い合わせは偕恵いわまワークス【電話】045・336・0928/原画展に関する問い合わせは岩間市民プラザ【電話】045・337・0011へ。

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