保土ケ谷区 コラム
公開日:2022.07.14
日蓮宗樹源寺 副住職 日比宣仁 連載15
法話箋 〜鹿苑〜
「皆順正法〜現実肯定思想〜」
日本仏教思想の最高潮として、現実肯定思想があります(平安期〜鎌倉期)。現実を肯定的に捉える。つまり、私たちを取り巻く現実社会は仏の世界に他ならないとする考え方です。
この考え方の根拠として、『法華経』法師功徳品の「資生業等(ししょうごうとう)、皆順正法(かいじゅんしょうぼう)」という経文があります。日常生活の糧となる仕事など(生を資(たす)ける業等(ごうとう)、業は行いのこと)は皆、仏の悟り(正法(しょうぼう))に準じている、というような意味です。
すなわち、我々は生きるために家事や仕事など、多くの雑事をこなします。『法華経』の文によれば、それらの俗事は仏の悟りと同様、尊いものとして見るべきなのです。
結局、何に関しても一生懸命取り組み、日常を深めることが大切である。あるいは、自身の生業(なりわい)を極めることによって、見える世界が変わり、そこに「正法」が実現するのでしょう。
日常生活で自分が今やるべきことに向き合い、それを淡々と丁寧にこなしていくことも生きるための一つの方法であると考えます。
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