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保土ケ谷区 コラム

公開日:2022.11.10

vol.479
ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや
「椿」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJrモネ。瀬戸ヶ谷町に住む生後七ヶ月のミニチュアシュナウザー。

 これからの季節、散歩しながら楽しめる花は「椿」だね。ツバキ科の常緑樹で日本原産の椿は、縄文時代の遺跡から種や細工物等が出土している。

 縄文時代前期後半の福井県の鳥浜貝塚からは、ヤブツバキを削り出しで作った櫛が見つかった。縄文時代から平安時代まで続いた平野集落の熊本県玉名市の柳町遺跡からは、木製の鎧の付属品として、ツバキ材の物が出土したそうだ。それくらい昔から日本にあった植物なのだね。さらには「日本書紀」「万葉集」他にも記述されているの。

 「日本書記」:71年〜130年。景行天皇は土蜘蛛討伐の行幸に海石榴(つばき)で作った道具を使用した、と。

 「万葉集」:椿の短歌は9首が詠まれている。そのうち2首は奈良時代の歌人、大伴家持の作。大伴家持は大伴旅人の息子。大伴旅人は現在の元号「令和」の元となる梅歌32首の序文「時に、初春令月にして、気淑く風和らぎ、鏡前の香を薫らす」を書いた人だよ。

 ボクの住む瀬戸ヶ谷町には、瀬戸ヶ谷町自治会館のシンボルツリーともいえる金魚葉椿(きんぎ

ょばつばき)があるの。葉の先が金魚の尾のように分かれている珍しい椿だよ。ヤブツバキの突然

変異で生まれたので、一般的な椿の葉に戻ることもあるとか。今年もつやつやした緑色の金魚の形

の葉がたくさんついている。開花は12月下旬かな。赤系で一重の大ぶりの花が楽しみだ。

次回「12月」

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