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保土ケ谷区 コラム

公開日:2023.06.15

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載26
法話箋 〜鹿苑〜
「忍辱行(にんにくぎょう)」

 私たちのカラダは脆(もろ)い。寒ければ風邪をひくし、転べば怪我をし、いついかなる病魔に襲われてもおかしくありません。私たちのココロも強いとは言えない。周囲の人、例えば職場の人や友人、から好ましくない言葉を投げかけられた時、私たちの心は落ち込んだり、深く考えてしまったり、すぐにキズがついてしまいます。

 我々は常に以上のような肉体的・精神的問題と隣り合わせ、と言えるでしょう。

 このような問題に遭遇する度に、私たちは悔しさや無力さを実感し、時には憤(いきどお)ったり、怒(いか)ったりし、最悪の場合、家族や近しい人に八つ当たりをしてしまうこともあるでしょう。

 釈迦は、上記の如き問題に直面している瞬間こそ、怒(いか)りや憤(いきどお)りを抑(おさ)えるべきであると説きます。今にも激しく畝(うね)り出しそうな心の波を抑えることは、自らの心を研磨し、精神的な成長の材料となるというのです。仏教ではこのような心の鍛錬を、忍辱行(にんにくぎょう)と呼びます。

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