保土ケ谷区 コラム
公開日:2023.07.20
日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載27
法話箋 〜鹿苑〜
「自性清浄心(じしょうしょうじょうしん)」
人は、ふとした時に反省をします。余計なことを喋ってしまった時、怒りに任せて行動をしてしまった時、怠けてしまった時。またそれらによって、家族や友人などの心に傷をつけてしまった時。私たちは内省(ないせい)をするでしょう。その時、私たちは恥(はじ)を感じます。この恥は、人からよく見られたいがために起こすのではなく、自らの向上と他者との関係性の向上を願う故に生ずるものではないでしょうか。古代インドの人々はこのような恥の体験を実生活から味わい、この恥の心は極めて清浄(しょうじょう)な心から発生することに気づいていました。仏教ではその心を自性(じしょう)清浄心(しょうじょうしん)と呼びます。自性清浄心の思想では、何人(なんぴと)も、心は本来清浄(しょうじょう)である、と説きます。しかしながら、現実においては清浄なる心が煩悩(ぼんのう)に覆われて、汚されてしまっている、と考えるのです。煩悩の色眼鏡(いろめがね)に侵(おか)されることなく、自己と他者の自性清浄心(じしょうしょうじょうしん)の存在を信じることは、自(おの)ずから私たちを悟りの境地へと導く起因(きっかけ)となるでしょう。
ピックアップ
意見広告・議会報告
保土ケ谷区 コラムの新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!










