横浜清風高校のダンス部顧問として初の全国大会出場に導いた 洞下(ほらげ) 実亜さん 岩井町在勤 24歳
笑顔のダンスで夢舞台へ
○…「私から見てこれまでで一番良いダンスをしてくれた」。昨年から横浜清風高校ダンス部顧問を務め、創部以来初の全大会出場へと導いた。全国を決めた瞬間は、大会入賞を目指して練習を重ねてきた生徒たちに「心が折れずに、ここまでやってこられて良かった」と声を掛け一緒に泣いて喜んだ。
○…鎌倉育ち。音楽を聴くと自然に体が動くような幼少期を過ごし、小学2年からダンススタジオに通い出した。その翌年、スタジオの先輩たちが世界大会優勝のメダルを見せてくれた時に「私も世界大会に出たい」と思いスイッチが入る。スタジオで練習を重ね、世界大会には5大会出場。3度の優勝を経験した。
○…自身も横浜清風に通っていた。ダンス部に所属し、同級生らにダンスの振り付けを指導する日々を送った。そこで覚えたのが、指導することの難しさと「運動の楽しさを伝えたい」という気持ち。東京女子体育大へ進み専門知識を学び、高校教諭を目指した。その夢が叶い、保健体育の教諭として母校へ。数年前まで所属したダンス部の顧問に就任した。
○…私生活を聞くと「ダンス一色」と一言。ヒップホップからクラシックまで様々なジャンルの音楽を聴き、ダンスの振り付けに採用できそうな新しい動きのヒントを得るためのアンテナを張り巡らせる日々。体育もダンスも得意不得意がある。指導時に心掛けているのが「分かりやすく」。苦手な生徒や部員に対しても「何か一つでもできた」と思ってもらえるように指導している。ダンス部の全国大会出場は悲願だった。2大会は涙を飲んだが部員の強い気持ちが高い壁を越えた。夢舞台では「笑顔でダンスをしてほしい」。そう語る目は上位入賞を見据えている。
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