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公開日:2025.11.13
横浜国立大学
ビジネスコンで優秀賞
出張カフェで課題解決へ
丸亀製麺などを運営する株式会社トリドールホールディングスが11月6日に行った「トリドール持続可能ビジネスコンテスト」で、横浜国立大学(河野ゼミ)の3人の提案が優秀賞に選ばれた。
同社は2019年、駒澤大学と社会課題を解決することを目的とした産学連携プロジェクトとして同コンテストを開始。同大学以外からも幅広く応募を受け付け、大学生が同社経営陣に対して社会課題の解決と収益性を両立するビジネスプランをプレゼンテーションする形式となり今回で5回目となる。
今回のコンテストには過去最多の23大学・47チームがエントリー。書類選考を通過した4大学5チームがファイナリストに選出された。
コンテスト開始前にあいさつに立った同社の粟田貴也代表取締役社長は「コンテストの応募数が年々増加している。環境問題をはじめとする社会課題が噴出する昨今ではあるが、皆さんの新しい視点と革新的なアイデアが困難を乗り越える鍵となるだろう」と学生たちに語りかけた。
横浜国立大学の発表テーマは「老人ホームで小旅行〜コナズ珈琲が届ける”一番近いハワイ”〜」。若森湊哉さん、中村凛夏さん、飯干百合彩さんの3人は、中村さんの曾祖母が数年前に施設への入居を検討した際、「好きな所に行けなくなる」や「美味しい食事を食べられなくなる」などのネガティブイメージから老人ホームへの入居を拒否したエピソードを明かした。その上で、「今後高齢化が進行していくであろうことから介護施設生活への不安感や閉塞感を打破する必要がある」とし、同社が運営するコナズ珈琲のパンケーキを出張カフェ形式で提供することで介護施設にいながら非日常感を味わえるという企画を提案。また、誤嚥リスクを考慮し、小さくカットしてドリンクと一緒に提供する点などを付け加え、一番近いハワイへの認知度アップ、高齢化に伴う社会課題の解決、同社のブランド力向上などの効果があると訴えた。
この提案を受け、粟田社長は「高齢者は体験が心を癒すのではないか。そう考えると、今後の社会課題に対して的確に捉えているのではないかと感じた」と評価し、「リアルな体験や価値の提供は社会の共生の中でのミッションと捉えると、収益関係なく取り組まなくてはならない課題なのかもしれない」と話した。3人は「緊張したけどパッションが伝わったと思う」「優秀賞に選ばれてうれしい」と受賞を噛み締めていた。
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