この4月に区内初の農園付公園として開園した東寺尾一丁目ふれあい公園が、人気を集めている。同園には住民への畑の貸し出しや、農体験イベントを楽しめる「協働農園」を設置。協働エリアでは今後、収穫祭などの地域開放イベントも企画していくという。
同園は、横浜市の緑化推進などの取り組みである「横浜みどりアップ計画」の一環として整備された。主に、個人に対し有料で貸し出される13平方メートルの畑(分区園)54区画と、イベント等で地域に開放する105平方メートルの「協働農園」から成る。
分区園などの農体験施設を持つ公園は市内に7カ所あるが、区内では初めての設置となった。
倍率3倍
分区園の空きは現在ない。募集時の倍率は3倍に上った。「利用者は農業初心者の方が多い。毎日のように作業に来る人もいる」と管理者は話す。
上の宮在住の吉田得男さんは、娘や孫と共に畑作業をするのが楽しみになっているという。「家族と過ごすきっかけになっている。力仕事だが家族と一緒なら疲れを感じない」と充実した表情を見せる。
生麦に住む井田紀明さんは、農作業は初心者ながら、リタイア後の趣味作りにと利用している。「見様見真似で、他の利用者にも教わりながらやっている。知らない人との交流にもなる」と楽しそうに語る。
収穫祭も
今後は協働農園で育てたトマトやじゃがいもなどの野菜の収穫祭を夏と秋に、また生物観察会やプランター稲作などが予定されている。協働農園の畑作業に参加している東寺尾地域ケアプラザは、「農園の野菜が地域に還元されることで人のつながりが増えていけば」と期待している。
分区園は1年ごとに更新。最大2年利用可能。来年空きが出れば、募集を実施するという。
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