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公開日:2016.09.01
キリン横浜工場
桟橋完成 見学は海路で
大型改修に合わせ実現
キリンビール(株)横浜工場(勝間田達広工場長)=生麦=で8月23日、工場横の入江川護岸に設置を進めてきた「キリン桟橋」の完成式が行われ、工場見学客を乗せた第一便の歓迎セレモニーがあった。海沿いという立地を生かした海上ルートは「横浜工場でしかできないもの。大きな魅力になる」と同工場は話す。
今年、生麦移転90周年となる同工場。現在、1991年の開始以来、初となる工場見学設備の大型リニューアル工事を実施中だ。
桟橋の設置は、10月1日のリニューアルに合わせて実現したもので、新たな魅力を創造し、さらなる集客につなげることがねらい。また、横浜市による水上交通活性化のための取組に協力し、地域貢献を果たす目的もある。
「いつかは海からのルートを」と願っていたという同工場は、昨年夏ごろ、市港湾局に設置を相談。みなとみらい周辺の桟橋を拠点として活用する観光船事業者3社とも協議を重ね、ルートや便数などの準備を進めてきた。
10月から週3日運航
工場敷地の西側にある護岸に新設された桟橋は、長さ20m・幅3・5mで、水面からの高さは0・9m。
初日となった23日当日は、ぷかり桟橋とピア象の鼻桟橋からの2便が着岸。計30人の見学客を水上ルートで受け入れた。
家族で参加したという市内在住の女性は「いつもと違う景色が見られて気持ちよかった。また(海から)来てみたい」と笑顔を見せていた。
9月いっぱいは、リニューアル工事で見学コースが休止となるため、レストランなどの利用客用のチャーター便のみ運航。10月から12月25日までは週3日、各日2便程度運行される予定となっている。
完成式で勝間田工場長は「少しでも地域に恩返しをと考えた。横浜港の海上交通の拠点にできれば」とあいさつ。市港湾局の伊東慎介局長は「インナーハーバー(港の内側エリア)の活性化には水上交通は重要」とした上、2020年の東京五輪を見すえ、「横浜、鶴見も含めて、新しいルートを作ってほしい」と期待を寄せていた。
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