街の歯医者さんが教える 歯とお口の話 Vol.【7】「歯科医師による身元確認」
「最愛の人のお顔が判別できなくなった場合でも、もう一度会いたいですか?」との問いに70%の人が「会いたい」と答えています。
歯科医師の仕事の一つとして災害時に身元不明になられたご遺体の歯牙鑑定(かみ合わせや歯の本数、治療痕の確認)があります。鑑定により身元を確認して、少しでも早くご遺体をご家族の元にお返しする、とても大切な仕事となります。
身元確認のためには【1】お顔【2】身体的特徴【3】指紋【4】歯【5】DNAの順番での確認となります。歯は人の体で1番硬い組織であり、どんな状態になっても残っている可能性が高く、また生前の診療録やレントゲン写真がある場合は他の鑑定法と比較しても短時間で精度の高い照合作業ができるのです。特に地元の「かかりつけ歯科医」にかかっていた場合には今までの治療記録がわかるので、更に鑑定精度を上げる事ができます。定期的にお口の中のチェックをすることは、自分の証明記録を残すことにもなるのです。
さらに鶴見区歯科医師会では災害時以外にも「警察協力歯科医」を配置し、鶴見警察署からの要請を受け、気付かれずに亡くなってしまった方や火事などで性別がわからなくなってしまった方など身元不明のご遺体の歯牙鑑定にも出動しています。(文責・災害対策理事 鮎澤敬介)
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