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聖ヨゼフ学園小学校 信・望・愛の精神のもとに
東寺尾から「信・望・愛」の精神を持った優秀な人材を数多く輩出し続けている同校。65年以上続くその歴史を追った。
太平洋戦争の終結から混乱をきたし、荒廃と復興が入り乱れていた昭和の日本。その日本に拠り所が必要であるとの考えから、ニューヨークに本部を持つアトンメント・フランシスコ会から布教と調査のために、神父が来日した。
そのうちの一人が初代校長である勝野巌神父。布教活動が軌道に乗り始める中で「長い間の戦争で人々の心の荒廃は酷く、特に子どもたちをこのままにしておくわけにはいかない」との思いがつのり、学校設立への活動に変わっていった。
校舎設立のため、鶴見区内の土地を探し回り、ようやく見つけた現在の場所は、雑木に覆われた傾斜地だったという。
カトリック学校創設の基礎固めと、それに適した人材確保のため、白百合学園を創立する「シャルトル聖パウロ修道女会」に協力を仰ぎ、歩みは進められた。
1951年に教会が、その次の年に校舎が落成。初めての小学校入学式には、男女併せて50人の児童が出席した。初めは1・2階建て、4教室だけの校舎だった。
57年には中学校が、59年には高校も開かれた。情操教育の一環として生け花や歌舞伎の教室もこの頃から始まった。
78年には、勝野校長が長年私学振興に尽くした功績が評価され、叙勲を受ける。その後、ホームステイプログラムやクラブ活動が始まり、生徒数も増加。現在では、22教室、385人が学んでいる。
国際化進める
2018年には日本の小学校としては初めてとなる「国際バカロレアPYP校」に認定された。国際バカロレアとは、国際バカロレア機構が提供する教育プログラム。多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、平和な世界を築くことに貢献する探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成が目的。
具体的には教えられるのではなく、自分たちで社会の問題を見つけ、解決していく「探究」という授業が導入される。現在の小学校校長である荒屋勝寿校長は「社会は刻々と変化している。将来予想がつかない社会の中で、様々な課題や問題に直面しても自分で解決していくことが求められる」と話す。
2020年には、多様な価値観を認め合い、グローバルな社会に対応するための取組として創立以来、女子学校だった中学・高等学校も共学化することが決まっている。
周りを照らす人に
勝野学園長は、創立10周年時、「善い人間を造りたい。正直な、勤勉な、謙遜な、従順な、正義感のある、愛徳に充ちた人間を造りたい」と話していた。その思いは校歌に表れている。
1番は「真理なるみ神を信じ」、2番は「永遠の生命を望み」、3番は「人の世に灯となる」という意味。灯は、自らを燃やして周りを照らすということ。勝野学園長が目指した「善い人間」というのはまさに、「自らの情熱でまわりの人を照らすことができる」人間のことだった。
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こどもタウンニュースよこはま版4月8日 |
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