鶴見区版 掲載号:2019年10月3日号 エリアトップへ

風呂デューサーを名乗り、矢向・尻手で都市湯治イベントを企画する 毎川 直也さん 大田区在住 32歳

掲載号:2019年10月3日号

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都市湯治で日常にヒントを

 ○…入った風呂は800軒以上、東京の浴場で1日中働く忙しい毎日を送り、沸かす側としても右に出るものはいない「風呂デューサー」。数々の湯治場を訪れ、辿り着いた湯治の真髄「湯我の境地」の感覚を都会で味わってもらうため、都市湯治と題し、イベントを企画。「肩書は自分で考えました」と丁寧な口調にはにかむ笑顔が印象的だ。

 ○…久々に銭湯に行き、店ごとの個性に魅了されて夢中になったのは大学の頃。その後、銭湯、スーパー銭湯、温泉宿、3つの裏側を知れば何かが見えてくるはずと東京のスーパー銭湯の立ち上げ、銭湯の番頭、鳴子温泉の温泉宿の客室に住み込みで働いた。全国を回る湯漬けの日々。地方に行った際には、車に食料を積み、移動中に食べるほど時間を切り詰め、1日10件の湯を巡った。「ネガティブだった自分の思考を単純に、プラスに考えられるようにしてくれたのが湯だった」。見えてきたのが湯治の本質として自身が「湯我の境地」と呼ぶ思考法。「入浴してぼーっとしている時は余計な事を考えられなくなる。自分の人生を見直し、日常のヒントを得られる」 

 ○…1歳の息子のパパ。休みの日は家族でコストコへ。「家では一緒に犬ごっこして遊んでます」という溺愛ぶり。自然と親子での利用しやすさなどの視点でも銭湯を見るように。「今はオムツが取れないけれど、いずれは息子と行きたい」

 ○…「自分との対話を意識すれば、湯治は近隣の銭湯でも味わえる。都市湯治を広めるのは自分の役目」。イベントは東京にも広げ、手伝う学生にも考え方を伝えている。「忙しい現代人が自分らしく生き、より良い日常を過ごすために、湯治という手段が救いの一つだと本気で思う」。現代人の応援の思いを込め、都市湯治を広めていく。

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