矢向に事務所を構えるNPO法人まなひろ(木村裕之代表)がこのほど、3Dプリンターで製作したフェイスシールドのフレーム計100枚を、汐田総合病院と川崎のクリニックへ無償で提供した。
大学の取組に共感
NPO法人まなひろは、障がい児や一人親家庭の子どもなどを対象に、個別学習支援や情報技術サポートなどを行う団体。
同法人は4月、大阪大学大学院が実施する取組の存在を知った。その取組は、新型コロナウイルスの影響で、医療具が足りない医療機関などに、クリアフォルダを取り付けることでフェイスシールドになるフレームを配布するもの。フレームは立体物をプリントできる3Dプリンターで作られている。
学習支援で使っていたこともあり、2台の3Dプリンターを持っていた同法人。自分たちも協力したいと、大学が配布していたデータを使ってフレームの製作を開始。ホームページなどで呼びかけたところ、病院、障がい者就労施設のほか、公共機関などからも問い合わせがあり、第一弾として汐田総合病院と川崎のクリニックへ届けた。
2台で作れるのは1日6〜10個ほど。作っても、簡単に折れてしまうなどミスプリントも起こることがあるため、一つひとつ検品を行いながら、地道に製作してきた。
汐田総合病院では、フェイスシールドは業者からの納入がほとんどで、足りない分は職員や住民組織の友の会などが製作している状況だった。
フレームを受け取った汐田総合病院は「とても助かった。ともに地域のために役立つことを目指して頑張っていきたい」と感謝を述べた。受け取ったフレームは、吸引や体液飛散の可能性がある処置の時に使用する予定だ。
木村代表は「最前線で戦う医療関係者の方に、できることをしたかった。まだ依頼は来ているので、対応できる範囲で協力していきたい」とした。
詳細は同法人のHP【URL】https://www.yuuei.yokohama/3d-faceshield/
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