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地域見守る場、役割に苦悩 公共施設 続く葛藤

社会

掲載号:2020年9月17日号

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コロナ前のイベントの様子(上)と現在
コロナ前のイベントの様子(上)と現在

 新型コロナウイルスとともに生きる「withコロナ」の時代。気軽さが特徴だった地域の集いの場・地区センターなどの公共施設の中には、見守りといった本来の目的が十分に果たせないもどかしさを感じているところもある。

 寺尾地区センターと、併設する市内在住60歳以上対象の老人福祉センター鶴寿荘=馬場=もその一つだ。

休館で涙も

 図書の貸出や、交流のためのイベント、学生の自習の場など、様々な役割を担っていた同施設。コロナ禍で、鶴寿荘は2月末から、寺尾地区センターは3月頭から休館を強いられた。

 これまで毎日通っていた利用者は、休館になっても入口まで訪れた。「いつになったら開くのか」と涙ぐむ人や、「自粛で家にいるのに、本も借りられないのか」などの苦情もあった。

 開館時は、外でケガをした子どもたちがとび込んでくるなど、駆け込み寺としての役割も果たしていた。スタッフは「入れてあげたい気持ちは山々。でもできない」と当時の辛さを振り返る。

来館者数は半減

 6月から施設を再開。

初めはロビーや図書の貸出はできず、許可されたのは2mの距離をとって活動できる団体の会議室の利用のみだった。

 マスク着用など、感染症対策を徹底。まめな消毒でアルコールを月に18リットルも消費した。しかし、コロナ前は月に約1万5千あった来館者数は、1月まで行っている体育館の工事の影響もあいまってか、半分以下まで落ち込んだ。

利用者のため模索

 現在、制限は徐々に緩和され、人数制限をしながらほとんどの機能を再開。9月4日からイベントも開始した。

 だが、休館前まで毎日来ていた90代の来館者の姿はまだ見えない。スタッフは「再開したことを知っているのか、元気でいるのだろうか」と不安をこぼす。WEB上に情報を載せても、高齢者に届けるのは難しい。

 「前の状態に戻ることはないかもしれない。できる中で、良い方法を考えていくしかない」。利用者のためを模索する日々が続く。

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