引退会見を行った白井さん
リオデジャネイロオリンピックの体操・団体で金メダルを獲得した白井健三さん（24）＝鶴見区出身、日体大助教＝が６月16日、現役引退を発表した＝。同大健志台キャンパス＝青葉区＝で行われた記者会見で表明した。
ゆかと跳馬で難易度の高い新技を次々と成功させ、計６つの技に自身の名前が命名されるなど、男子体操をけん引してきたが、東京オリンピックの代表選手には選ばれていなかった。
後進育成の道へ
白井さんは「すっきりした状態で現役生活を終えることができた。選手としての未練は少しもない」と笑顔を見せ、現役は東京大会までと考えていたことを明かした。
また、助教という立場もあり、自分に向けるエネルギーよりも後輩や学生に向けるエネルギーが大きくなってきたことも引退理由の一つとして挙げ、今後は「自分の経験を伝えていく」と指導者として力を尽くすことを説明した。
鶴見区出身。寺尾中学校３年生のとき、全日本選手権の種目別「床」で準優勝を飾り、一躍脚光を浴びた。
生まれてから練習、通学はすべて横浜市内だったと振り返り、「（地元の）たくさんの人にお世話になったという思いが強い。ありがとうという気持ちと、これから恩返ししたいという気持ちが大きい」と横浜愛の深さも語った。
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