鶴見警察署と第一生命保険(株)川崎支社が6月29日、地域安全に関する協定を締結した。
社員が啓発
地域安全に関する協定は、第一生命保険(株)が主に特殊詐欺などについて、鶴見警察署と連携し、啓発情報の発信や詐欺事案の積極的通報などを行うもの。
同社のつるみ営業オフィス=豊岡町=には約30人の社員が在籍。日々、戸別訪問などで地域を回っており、協定を機に、これまでも行ってきた声かけなどをより強化していく。
この協定は2017年に神奈川県警と第一生命保険(株)が締結したことから実現。川崎支社は鶴見警察署のほかに、高津署、川崎署とも協定を締結しており、各地区の課題にあわせた内容となっている。
鶴見警察署の鈴木雅己署長は「鶴見は特集詐欺被害が多い。被害者のコツコツ貯めたお金を一瞬にして奪い、家族の絆をも崩す卑劣な犯罪。コロナ禍でキャンペーンも実施しづらい中、地域と信頼関係のある社員さんに協力して頂けるのは有難い」と感謝を述べた。
第一生命保険(株)の山本伊知郎支社長は、コロナ禍で顧客を訪問した社員が、ワクチン接種に関する相談に対応し喜ばれたことなどに触れ、「社員が日常の相談を受けることは多い。力になれる部分があるはず」とし、「調印したこれからが本番。地域に貢献できるよう邁進していく」と意気込んだ。
同署管内の6月29日までの特殊詐欺被害件数は18件(昨年比19件減)、被害額は約2400万円に上る。昨年一年間の特殊詐欺被害件数は67件、被害額約1憶6千万円で、件数、額ともに県下2位の高い水準となっている。
協力プレーで詐欺防止 横浜生麦郵便局に感謝状
特殊詐欺を未然に防いだとして鶴見警察署はこのほど、横浜生麦郵便局に感謝状を贈った。表彰を受けたのは、飯塚昇局長、中村友洋さん、山田節子さん。
中村さんは6月24日、70代女性がATMコーナーで携帯を手にしながら操作していたため、声をかけた。女性は「区役所から医療費の過払い金がもらえるという電話があり、いま職員に説明を受けながらATMの操作をしている」と説明。中村さんは、還付金詐欺を疑い、操作をやめさせようと説得したが、女性は話を聞かず、操作を続けようとした。
その様子を見ていた山田さんが電話を代わり、電話口に「還付金詐欺ではないか」と問いかけたところ、電話が一方的に切れた。
両局員の適切な対応が詐欺の未然防止につながった。
防犯対策電話録音機 無償で貸し出し
鶴見警察署は、鶴見区役所、鶴見区自治連合会、鶴見区防犯協会、鶴見区暴力団排除推進協議会と協力し、防犯対策電話録音機の貸出を無償で行っている。
この録音機は、かかってきた電話に警告メッセージで応答する。自動で通話音声を録音し、取り付け工事も不要。
貸出の対象となるのは区内在住の高齢者。自身で電話機を受け取り、設置ができ、使用の感想などアンケートに答えることが条件となる。
同署は「犯人と直接話さない機械の設置は特殊詐欺被害防止に効果的。残り20台を切っているので、申込はお早めに」と話す。
貸出の申込・詳細については、鶴見警察署防犯係【電話】045・504・0110
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