コロナ時代に求められる横浜市の総合学習　市政報告みちよレポ㉒
飛び出そう！子どもたち
横浜市会議員（自民党）東みちよ

昨春、小学校の総合学習を視察。地域の大人たちと支援しました

　世界には想定外のことが起こりうる――新型コロナウイルスの感染拡大で私たちは避けようのない危機と変化に直面し、無常観ともいうべき価値観の変化を体験してきました。これからは教育も変わるべきです。コロナ禍の３年間は子どもたちにさまざまな影響を及ぼしてきたことに目を向けなければなりません。

　昨年度の横浜市立小中学校のいじめ認知件数は前年度比36・７％増加しました。これは各校がいじめ早期発見に努めた結果とされる一方、コロナ禍の影響も注視すべきです。不登校なども全国で増加しており、文科省はこの背景には長引くコロナ禍による子どもの心身の不調やストレスがあると指摘しています。

街へ飛び出す総合学習の取組

　困難を乗り越えるには、生きる力、考える力をいかに伸ばすか？が大切です。横浜市では子どもたちのそうした力を伸ばす総合学習の取組が行われており、私も推進してきました。鶴見区内でもさまざまな取組が行われ、子どもたちが町内会や商店街、企業等の大人たちと協力して街へ飛び出し活躍しています。豊岡小学校の町の美化、潮田小学校の地域防災や、鶴見小学校の鶴見川とＳＤＧｓの取組、岸谷小学校の商品開発などなど。

　私もいくつか参加させて頂き、子どもたちの社会を考える力に驚きました。鶴見小の生徒は大人たちに「ごみポイ捨てはダメ」というのではなく「どうしたら課題意識を一緒に持てるかを考えて、鶴見川の魅力、楽しさを情報発信したい」と語ってくれました。

　地域の大人たちと一緒に社会課題を考え、支えられ、行動する楽しさを体験した子どもたち。子ども時代のポジティブな体験(ＰＣＥｓ)は成人期に良い影響をもたらすことも科学的に研究、実証されています。

　人生に大事なことは教科書の外にある！コロナ時代の今こそ、子どもの考える力を育み、未来を作る教育が大切です。

東みちよ

鶴見区豊岡町２２-２３

TEL:045-571-7781

https://azuma.tsuru.me/