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公開日:2023.06.08
区内在勤塩田さん
パエリア大会で日本一
国際大会の出場権も手に
鶴見駅西口でスペイン料理店「PEKO PEKO」を営む塩田寛樹さん(42)が、5月28日に東京都内で開催された「国際パエリャコンクール日本代表選考大会」で優勝し、9月にスペインで行われる「スエカ国際パエリアコンクール」に日本代表として出場する。塩田さんは「他シェフの想いも背負い、身の引き締まる思い」と決意を語った。
同大会はNPO法人全日本パエリア連盟が毎年開催し、全国から腕利きのシェフが集まる。食材や機材などは全て支給され、同じ条件のもとで薪火で2時間半以内に「パエリャ バレンシアーナ」を作り上げ、その出来を競う。「バレンシアーナ」は魚介を使うパエリアと異なり、鶏肉やウサギ肉、カタツムリ、インゲン、豆類が主な具材で、味付けも出汁を使わずに塩のみで作られるもの。
今回のコンクールには12チームが参加。塩田さんは後輩の料理人とペアを組み「チャレンジャー」として挑んだ。調理は丸鳥やウサギ肉を捌くところから始まり、気が抜けない長丁場。調理途中で薪火力の強さなど細かい部分でミスが出たが、臨機応変に対応。昨年チャンピオンらを抑えて優勝した。
塩田さんは昨年の同大会に腕試しを兼ねてアマの部に初めて出場した。「昨年は入賞もできなかったが、成長を感じてとても嬉しい」と笑顔で優勝の喜びを語った。
練習環境の苦悩
出場にあたって、難しかったのが練習する場の確保。大会では70cmの大鍋を使うが、店で使用するものは大きくても40cm。さらに、大会では調理に薪火を使うため、その練習をできる場所探しで苦労した。
当初は自宅近くの河川敷で練習していたが、機材運びに時間が掛かり、思うように時間を確保できなかった。伝手を頼って何とか場所を確保し、ペアを組んだ後輩と練習できたのは数えるほどだったという。
塩田さんがスペイン料理に出会って15年。以前はフレンチのシェフなども務めてきたが、「フレンチほどかしこまらない所がいいな」と興味を持ち始めた。そして、33歳でスペインを訪れた時、本場の味の豊かさに衝撃を受けた。帰国後は「自分でも本場の味を表現したい」と憧れを持ち、当時働いていた店を辞めて一念発起。2020年に鶴見に店を構えた。
その後も同大会を主催する日本パエリア連盟会長の店舗を訪れるなど、スペイン料理への探求心は尽きない。そこで出会ったのが今回の大会への出場だった。
世界大会は9月に
国際コンクールは60回を超える由緒ある大会で、各国からパエリア職人たちが集まる。本場が舞台の国際大会に向け、塩田さんは「他シェフの想いも背負い、身の引き締まる思い。これまで自分が作ってきたものが本場でどこまで評価してもらえるか楽しみ」と意気込みを語った。
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