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公開日:2023.12.07

市場小6年
陸橋下をアートで鮮やかに
落書き消し、まちを明るく

  • ペンキで絵を描く児童たち

  • ペンキを塗る前の壁面=提供

 市場小学校6年3組と4組の児童がこのほど、同校近くの国道1号陸橋下のトンネルに壁面アートを描いた。地域への感謝を形にするために、落書きで汚されていた同所の美化活動として行ったもの。様々な絵で彩られた壁面に児童たちは「綺麗に描けたので、地域の人たちに見てほしい」と笑顔で話した。

 この取組みは、同クラスの児童たちが総合的な学習の時間で行ったもの。壁面アートが描かれたトンネルには以前から多数の落書きがあり、市民から区に陳情が寄せられていた。

 そこで、同所を管轄する横浜国道事務所は、落書きを消すだけよりも上から絵を描いた方が再発防止につながるとして、同エリア内の同校に協力を求め、「地域への感謝」をテーマに活動していた同クラスが手を挙げた。

 壁面アート作成が動き出したのは今年6月ごろ。児童たちはまず、何を描くべきか考える中で地元の自治会長に聞き取りを行った。「自分たちの夢などをテーマに、まちの人に希望や明るい印象を届けられるものにしてほしい」との要望を受け、各クラスでテーマを考案。3組は今年度の同校創立150周年を、4組は将来の夢をテーマに、それぞれ描くことを決めた。

 11月の1カ月間をかけて行われたペンキ塗り。事前に国道事務所が下地を塗り、乾いたところで児童たちが2カ所に分かれて下絵を描き、本番のペンキ塗りに挑んだ。

 色とりどりのペンキと数種類の刷毛を持ち寄り、全長約30メートルの2本のトンネルの壁面に、3組は学校や沢山のひまわり、同校150周年記念キャラクターの「けやボン」などを描き、4組はスポーツ選手やパティシエなど自分たちが将来なりたい17の職業の絵を色とりどりに描いた。作業をする際にはペンキを洗う水が環境に良くないということで、紙で拭き取ってから洗うなど工夫も凝らした。

 ペンキ塗りを終え児童の1人は「綺麗に描けたので地域の沢山の人に見て欲しい」と笑顔で話し、4組担任の飛留間ちひろ教諭は「沢山の方の協力で実現した。子どもたちがまちの一員として楽しく活動できて良かった」と語った。

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