神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2025年4月3日 エリアトップへ

鶴見川人道橋が開通 要望から10年、地元の悲願叶う

社会

公開:2025年4月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
渡り初め式でテープカットする関係者たち
渡り初め式でテープカットする関係者たち

 江ケ崎・矢向地区と上末吉地区を繋ぐ「鶴見川人道橋」が3月27日に開通した。以前にあった水管橋が撤去され、地元が新たな人道橋を要望してから10年。開通式典であいさつに立った江ヶ崎町内会の黒川治宣会長は「皆さんのご尽力で地域の悲願が叶ったことに本当に感謝したい」と語った。

 鶴見川人道橋は、鶴見川の末吉橋と新鶴見橋のほぼ中間に位置する。

 かつてこの地には、川崎市が1954年に設置した水管橋があった。その点検用通路が住民に開放され、生活道として60年以上利用されてきた。

 しかし、2011年に川崎市が老朽化や耐震性の問題から同橋の撤去を発表。この水管橋が無くなると対岸に渡るには迂回するしかないが末吉橋と新鶴見橋の間隔が約1・5Kmと広く、地元では存続を求める運動が行われた。

 そして、15年に江ケ崎や矢向、上末吉地区の住民が横浜市に人道橋新設を要望。当時は上流の末吉橋の架け替え工事も予定されていて難しいとされたが、地元の熱意もあって18年に事業方針が決定し、21年から工事に着手してきた。

生活利便性の向上に期待

 今回完成した人道橋は橋梁延長113・9m、幅員4mの自転車者歩行者専用橋。以前の水管橋は幅員1mほどしかなかったが、幅員も広がっり、アクセスしやすいように両岸にスロープも整備された。人道橋の完成によって最寄り駅までの移動時間の短縮などによる生活利便性の向上や、広域避難場所の三ツ池公園への避難時間短縮等による防災機能の向上などが期待されている。

 開通式典には地元住民や市、工事関係者のほか、多数の来賓が参加。テープカットとくす玉開披で開通を祝った。

 その後に行われた「渡り初め式」では、地元住民らが橋を渡り、橋の様子や鶴見川の景色を楽しんだ。黒川会長は「要望から10年。地元の悲願がようやく叶った。要望書提出はもちろん、橋を架ける場所の選定などで矢向、上末吉、江ケ崎地区が一致団結できて本当に良かった。この橋が両岸地域の更なる交流の“架け橋”となることを願います」と笑顔で語った。

式典であいさつする黒川会長
式典であいさつする黒川会長

鶴見区版のトップニュース最新6

3本柱で住みよいまちへ

鶴見区予算

3本柱で住みよいまちへ

自主企画事業に約1億円

4月17日

「情報登録」で高齢者支援

横浜市

「情報登録」で高齢者支援

孤独死などに備える

4月17日

買い物支援に移動販売

買い物支援に移動販売

市営生麦住宅で初実施

4月10日

通電火災対策を加速

横浜市

通電火災対策を加速

感震ブレーカー普及促進

4月10日

鶴見川人道橋が開通

鶴見川人道橋が開通

要望から10年、地元の悲願叶う

4月3日

「お悔やみ窓口」全区設置へ

横浜市

「お悔やみ窓口」全区設置へ

秋から、遺族の手続き補助

4月3日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年4月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook