鶴見区
公開日:2025.05.22
手口が多様化する特殊詐欺
中西署長にインタビュー
未だに被害が絶えず、手口も多様化している特殊詐欺。鶴見区内では昨年1年間で79件、約3億3500万円と過去最悪の被害が出て、鶴見警察署は改めて警戒を呼び掛けている。今回は昨今の詐欺の特徴や身を守る方法について、中西実署長に聞いた。
──鶴見区内の特殊詐欺被害を教えて下さい。
「特殊詐欺被害は今年に入って4月末までに18件発生し、被害額は約6100万円。件数は前年同期比で減少していますが、被害額は増えているので、警戒してください。種別ではオレオレ詐欺が14件と抜けて多く、預貯金詐欺、還付金詐欺も発生しています」
──手口や特徴は。
「昨年から警察官を騙る詐欺がかなり増えています。警察署で使用されている末尾『0110』の電話番号と『+』から始まる国際電話を利用していることが多い。特徴としては、固定電話ではなく、携帯電話・スマートフォンに掛かってくるものが増えています。『犯罪の容疑がかけられている』『マネーロンダリングにあなたの口座が利用されてる』など、言い分は様々で、被害者は高齢者だけでなく、若い世代の方も多いです」
──私たちが特殊詐欺から身を守るには?
「手口も巧妙になっており、どの世代も『私が詐欺に引っかかるわけがない』という思い込みをせずに、身に覚えのない番号からの電話には出ないで欲しい。もし警察を名乗る電話を取ってしまったら、所属する署名を聞いて、必ずその署の連絡先を自分で調べて折り返すようにしてください。個別の連絡先は共有しないので、犯人の話す電話番号は無視してください」
──改めて区民にメッセージを。
「手口を知ることはもちろん、何事も焦らないことが重要です。万が一、特殊詐欺に巻き込まれそうになったら、話をしやすい友人や近所の方などに相談してください。冷静になれば詐欺だと気づき、大切な財産を守ることができます」
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