馬場在住の若鍋雄大さん(17)が、7月28日からアメリカ・ロサンゼルスで開かれるユース年代のセーリング世界大会「2025 ILCA6 ユースワールドチャンピオンシップ」に初めて挑戦する。世界の荒波に負けないよう現在も相模湾で練習を積み、「ゴールドフリート」の獲得を目指す。
同大会は、世界各国の19歳未満の選手たちが出場するユース年代の大きな大会。今大会には既に34の国と地域から140人の出場が決まっており、日本からは若鍋さんを含め3人が出場する。
小学2年生からセーリングを始めた若鍋さん。世界大会への挑戦は今回が初めてとなる。目標は半分より上位の成績を収めることで表彰される「ゴールドフリート」の獲得。若鍋さんは「初出場で緊張もありますが、上位の選手から学べることも多いと思うので、何とか喰らいついて一つでも上の順位をめざしたい」と意気込みを語る。
一歩ずつ夢の舞台に
若鍋さんが世界への挑戦権を手にするまでは順風満帆ではなかった。
父親や姉の影響で小学2年生の時にKMC横浜ジュニアヨットクラブ=大黒町=に入会。「鶴見川の河口が練習場所で、ヨットに乗ることがただただ楽しかった」と振り返る。中学生時代には全国大会で9位の成績を残したこともあったが、世界大会の出場には一歩及ばず涙を飲んだ。
今回の世界大会の出場権を得るには、国内の大会で結果を出し、高校生の枠で国内上位3位に入る必要があった。若鍋さんはこの1年間で好成績を収め続け、3月に行われた全年齢が参加する全日本選手権で14位に入り、初の世界挑戦権を手にした。「苦しい時期もありましたが、ようやく世界に挑戦できる。今は自分がどこまで通用するか楽しみです」と笑顔で語る。
セーリングは他のスポーツと比べて、風や波など自然を相手にする競技。僅かな差で勝負が決まることもあり、「上手くいかない時でも言い訳しない」と自分に言い聞かせることで成長につなげ、競技の楽しさも実感してきた。自身を「オールラウンダー」と評し、海外の荒波に負けないよう、今は相模湾の大波の中で練習して集中力を高めている。
世界大会には、目標としているタイの選手が出場する。「大会まで残り期間はあまりありませんが、集中して練習し、悔いが残らない結果で終えられるようにしたい」と笑顔で語った。
![]() セーリング中の若鍋さん=提供
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