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鶴見区 文化

公開日:2025.11.06

菅沢町自治会で庚申神祭
伝統守り区内で唯一継続

  • 宮司による神事が行われた=提供

  • 菅沢町の庚申塔

 菅沢町の一角にある石塔「庚申塔」で10月19日、「菅沢町庚申神祭」が行われた。

 道教に由来する「庚申信仰」に基づき、健康や長寿を願って建てられた庚申塔。一般的に金剛像を正面に、下に三猿が彫られているものが多い。

 江戸時代に全国に広まり、区内でも江ケ崎や獅子ケ谷など様々な地域に庚申塔があるが、菅沢町自治会の内山孝男会長は「今でも神事を行っているのは、区内では菅沢町だけでないか」と話す。

 菅沢町の塔は1697年に建立され、鶴見川の堤防の上に建てられている。農村だった菅沢町に病気や悪霊が入ってこないようにとの願いが込められている。

 庚申神祭は塔が建立された江戸時代から続いており、農村の名残りで稲刈りが終わったこの時季に住民の交流も兼ねて行われている。

 当日は、塔のある菅沢町自治会の役員ら17人と潮田神社から宮司を招いて神事が行われた。普段は塔の前で行われるが、当日はあいにくの雨のため自治会館に祭壇を作って神事を行い、その後は住民たちが交流を楽しんだ。

 内山会長は「昔からある風習を伝え残す事は大切。担い手不足で継承は大変ですが、地域の伝統として続けて行くことができれば」と話した。

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