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神奈川区 人物風土記

公開日:2011.11.24

バンド活動を通じて被災地の復興支援を続けている
石川天(たかし)さん
羽沢町在住 59歳

ギターを抱いたプロゴルファー



 ○…本職はゴルフのレッスンプロ。音楽への情熱を捨てきれず、50代になって音楽活動を再開。「テケテケ・バンバン」というバンドのギタリストとして活躍する夢追い人だ。「人生テケテケ迷うこともあるけれど、決めるときはバンと決める。これを名付けて『テケテケバンバン』」。このほど中区の日本大通りで行われた「東北復興祭」にゲスト出演し、郷土愛をテーマにした曲を披露した。



 ○…幼いころから歌が好きだった。「近所の人に三橋美智也さんの曲を歌ってお菓子をもらっていた」と振り返る。中学では剣道部に所属。本気で剣士を目指した時期もあったが、寺内タケシさんに影響を受けエレキギターを購入。港高校に入学すると、すぐにバンド活動にのめり込んでいった。「プロになりたくて、いくつもデモテープを送ったがダメだった」



 ○…卒業後は身体を鍛え直そうと、陸上自衛隊に入隊。「1任期2年間だったが、命の尊さを再確認できた」。除隊後、再度バンドを結成しプロを目指す。当時は数々のコンテストで優勝するなど、県内ナンバー1のロックバンドだった。21歳で結婚し、子どもが生まれると生活が一変した。「家族のために」と自分を言い聞かせ、プロになる夢を断念。会社員になって始めたのがゴルフ。仕事の合間を縫って練習に励み、インストラクターの資格を取得。以後、ゴルフスクールに勤務する。



 ○…バンドでの被災地復興支援とともに、江の島のゴミ拾いをステータスにしている。エフエム戸塚のラジオ番組『石川天のテケテケバンバン』では、団塊の世代に夢を持ってもらおうと、大好きなオールディーズナンバーを届けている。「夢は必ず実現する」がモットー。憧れだった寺内タケシさんとの共演も果たした。「定年は会社が決めたこと。生きる目標を失ってはいけません」。現在は還暦を記念した自伝を執筆中。もちろん、これからも夢を追いかけるつもりだ。

 

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