済生会神奈川県病院の病院長として健康イベントを開催する 長島 敦さん 港北区在住 57歳
感動を与える医療を
○…東神奈川駅そばにある神奈川県病院は、100年超の歴史を持つ全国済生会の第1号病院だ。改修工事を終えた新棟で4月8日、「フェスタなでしこ」を開催する。リハビリテーションに特化した新病院の開設などを発表するほか、様々なブースを設けて地域住人を迎える健康イベントを企画している。「当院の機能は徐々に救急・手術などの急性期医療に転換していく方針です」
○…東京都出身。父は自衛官で全国各地6回の転校を経験した。「塾や習い事はやったことがなく、ひたすら外で遊んでいた」。都立国立高校では、ラグビー部に所属。夢は医者か商社マンだった。医学部と経済学部ともに合格したが、「6年間は社会人にならなくて済むと思ってね」と浜松医科大学への進学を決断。ここでもラグビーに打ち込み、キャプテンとして活躍した。「チームをまとめ上げる能力は、ラグビー経験がいきている」が周囲の評だ。
○…慶応大外科学教室に入局。「結果が早く出るのが外科の魅力。頭と心を駆使すれば不器用でも大丈夫」と笑う。1991年に神奈川県病院へ。外科部長や東部病院副病院長を歴任し、外科と救急外科の統合や、病院と診療所の医療連携システムの構築などに尽力。こうした実績を買われ、昨年10月に神奈川県病院の病院長に抜擢された。「10年間も慢性期医療を担っていたため、知らないうちに緊張感がなくなっていた」と分析。「言行一致」の信条のもと、職員にメッセージを発信し意識改革に取り組んでいる。
○…大好きな赤ワインと家族との時間が活力の源。「息子2人はサッカー派だけど、高校3年になった長男が救急医を目指している」と目を細める。特技は「患者さんの数カ月前のおなかの所見を覚えていること」。「これからの数年は変革の時期となる。地域のニーズに応え、感動を与えるような医療を提供していきたい」と抱負を述べた。
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