神奈川区版 掲載号:2018年3月1日号
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ミスター高橋の 連載 「貯筋」の心得 ㊲高齢者体力自慢の悲劇

 『昔とった杵柄』という諺がある。辞書には昔きたえてまだ衰えずに身につけている技能や腕前とあるが、一般的高齢者の運動機能には不適合だと思っている。

 我が友人が15名のパーティでスキーに行ったときのことだそうだ。夕方の上がる時間を決めていたのに1人の男性が戻ってこない。仲間は外したスキー板とストックを手に「遅いね」と待っていた時、深閑の戸隠山麓を振るわす救急車のサイレン。「まさか!」全員得体の知れない胸騒ぎに襲われた。憂慮的中、苦悶の表情露に運ばれてきたのは75歳になる仲間だった。彼は日頃からの体力自慢。若い時には難なくできていたスロープの飛び越えに挑んだがバランスを失って転倒。左右の大腿骨頸部骨折の重傷を負ってしまったのだ。

 プロレスのリングでも観衆騒然の大事故が起きた。50歳代のレスラーである。やはり若い時にできていた大技を繰り出して失敗、頚髄完全損傷という重傷を負った。近く1年が経つのに未だ入院中。首から下が麻痺して身動きすらできないという旧知の巨漢は、さぞや苦痛であろうと心が痛む。

高齢者の誰にも「若い時分にはあんなこともできた、こんなこともできた」という思い出は山ほどあり、脳裏は鮮明に記憶している。だが多くは過去の能力であり今となってはノスタルジアに過ぎない。心は若くとも運動器機能が衰えた現実と過去の能力を混同すると大怪我に直結すること明白。

 高齢であっても危険の少ないスポーツを楽しみ、社会と関わり続けるは健康長寿の基本。でも「自分は特別だ」という過信やうぬぼれはタブーである。文中に例をあげさせて頂いたお二人の回復を切に願っている。
 

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