精華小学校の元校長で、子どもに寄り添う教育理念を1冊にまとめた 小川 正さん 神大寺在住 65歳
教育の道、いつまでも
○…子どもに寄り添い、見守り、自己啓発をサポートし、成長に導いていく―。これまで培ってきた教育の極意をまとめた本を、自費出版した。名門私立小学校で30数年間にわたり、子どもたちに向かい合ってきたからこそ語れるものがある。「子どもはみんな、可能性という『鍵』を持っている。この本を通じて、親子が一緒に成長していくためのヒントにしてもらいたい」
○…横浜市南区出身。「児童の有志で山から岩石を採取する課外授業に、とてもワクワクしたことを覚えている」。厳しくも優しさを持った小学校の恩師。「先生の気概にふれたいと思って通学していた」と振り返るほど、自身の教育観に大きな影響を与えた人物だった。中高時代は学級委員として、荒れたクラスのまとめ役を担った。そのとき感じたのが、心身の強さの必要性。少林寺拳法の道場の門をたたき、大学4年間で3段、道場長まで昇格した。「達人は相手の技を吸収する術に長けている。間合いが重要なのは人生と同じだね」と笑う。
○…大学は工学部へ進み、美術館のライトアップをテーマに照明器具の研究に没頭した。卒業後、平塚市の高校を経て、1977年から精華小に勤務。一緒になって遊ぶうちにスーツはボロボロに。子どもたちと同じ目線で関わるため、ジャージでの勤務許可を得たという熱血エピソードもある。その後、教頭や校長などを歴任して退職。幅広い視点に立って子どもを指導しようと2015年、家庭教師派遣事務所「おがわ教育研究所」を設立した。
○…神大寺には25年前から住む。妻と娘の3人暮らし。「緑が多く、人にも恵まれて暮らしやすい」。バリ島の海に魅せられダイビング免許を所得、ソフトボールチームにも所属していたスポーツマン。還暦を前に弓道と出会い今も稽古に励むなど、チャレンジ精神は旺盛だ。夢は私塾「おがわ塾」の設立。教育道の追及へ、飽くなき挑戦は続く。
|
|
|
|
|
|