かなっくホールの事業担当を務め、地域と芸術を繋げる 齊藤 実雪さん 東神奈川在勤 51歳
芸術をもっと身近に
○…かなっくホールの事業担当に就き3年目。住民参加型企画の運営や芸術家と地域へ出向く「アウトリーチ」に大忙しの日々を送る。このほど神大寺小で狂言師と出前授業を行った。「本物を見てもらうことでもっと芸術を身近に感じてほしい」という思いを持ち、合唱団やダンサー、落語家などあらゆるジャンルのアーティストを地域と繋いできた。
○…野毛の飲食店「小半」の娘に生まれる。小さい頃から店を手伝い、その合間を縫って当時の「神奈川スケートリンク」に近所の友だちと遊びに行ったのが思い出。父が劇団葡萄座に所属していた縁で幼いころから芸術に興味を持った。「父とよく演劇鑑賞に行きました。それが芸術に興味を持った原点です」と振り返る。学生時代はクラシックの演奏会や劇団四季の劇場など数多くの”本物”に触れてきた。
○…結婚後、娘が幼稚園に通っているときママ友たちをショパンの鑑賞会へ連れて行ったことが現在の仕事に繋がっている。「行く機会がないだけで、連れていくと喜んでくれる。芸術に触れる入門部分をお手伝いしたい」と大学で社会人向けのワークショップ講座を受講。文化拠点の施設運営なども携わりながら、アーティストと地域を繋げるコーディネーターとして文化拠点施設の事業を担うようになった。
○…大雨のなか、ベイブリッジでプロポーズをした夫と2人の子どもの4人家族。娘、息子ともに仕事に就き、忙しい日々を送るが、時々家族そろって夕食に出かけ近況報告をしている。「他愛のない話ばかりだけど、安心する大切な場所です」と笑顔。かなっくホールは来年で15周年を迎える。「一人でも多く、芸術に触れる機会を作っていきたい。皆さんの来場をお待ちしています」
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