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神奈川区 人物風土記

公開日:2019.03.28

3月13日付で神奈川警察署長に着任した
日下部 裕也さん
新浦島町在住58歳

どんな仕事も前向きに

 ○…17年ぶりの神奈川署での勤務となる。「懐かしいという思いもあるが、以前からだいぶ変わっているところも多い。休みを利用して区内をじっくり回りたい」と話す。当時は主に組織犯罪の対策に取り組んだが、現在は「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺犯罪対策が中心に変わった。「被害を1件でも少なくしたい」と意気込む。

 ○…三崎警察署、旭警察署に続き、3回目の署長職。直前は県警本部で組織犯罪分析課長を務めていた。学生時代に会計学を学んでいた経験を買われ、これまで知能犯罪対策にかかわることが多かった。「本当は盗犯とかを捕まえるような仕事がしたかったんだけどね」と笑う。それでも与えられた仕事には笑顔で前向きに取り組むことがモットーだ。

 ○…鶴見区出身。高校時代、1500m走の記録が良かったことから顧問のスカウトを受け、陸上部へ。努力を重ね関東高校駅伝に出場した経験を持つ。大学生の時に「人の役に立つような仕事をしたい」と父の仕事である警察官を志した。「母親には反対されたけど、父親は喜んでくれて嬉しかった」と話す。7年前には3人の息子のうち、長男も警察官に。「普通の家庭よりも遊んであげることはできなかったけれど、対応は間違っていなかったと思えた」と顔をほころばせる。

 ○…現在は官舎に1人暮らしだが、料理が得意で、家事は苦にならない。着任前まで妻と母、次男と暮らしていた。警察学校で油絵の授業を受けたところ、描くことが好きになった。県警の美術展に展示されたことがあるほどの実力を持っている。「家族と暮らしていた時には画材の道具の匂いが強くて、怒られてしまい描けなかった。1人暮らしだから、また始めようかな」と笑った。

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