神奈川区 社会
公開日:2019.07.18
陽光院
住民招き施食会(せじきえ)法要
無縁仏を供養
陽光院(西山修浩住職)=三ツ沢中町=で、餓鬼や誰からも供養されない無縁仏の冥福を祈る法要「施食会」が7月10日に実施された。これまでは僧侶と檀家だけで行っていたが、今回初めて近隣住民などの一般人を招いての試みとなった。
施食会の起源は、釈迦の弟子でいとこの阿難尊者と、生前の悪行の報いで餓鬼道におちた亡者の餓鬼とのやり取りにある。阿難尊者は餓鬼から「3日後にあなたの命はなくなり餓鬼道におちる」と告げられ釈迦に相談。その際、釈迦から甘露門の経典の一部を唱えながらひとつまみの食物を施すことで無数の餓鬼を癒すと諭され、実行したところ功徳により寿命を長らえたという説話がこの法要の始まりだとされる。江戸時代から続くこの伝統行事を、同寺ではお盆の供養祭として毎年実施している。
この日は本堂に入りきらないほどの人が参列。山形県地福寺の宇野全智副住職が「禅の教えと幸せの法則」について法話を行ったあと、僧侶25人による法要が厳かな雰囲気の中で執り行われた。
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