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神奈川区 人物風土記

公開日:2020.03.19

「まち×学生プロジェクト」の立ち上げから尽力した
小倉 勝十さん
神奈川大学4年 22歳

まちづくり担う若い息吹

 ○…六角橋にキャンパスを置く神奈川大の学生と地域住民が活発に交流することを目指す「まち×学生プロジェクト」。大学の学生ボランティア活動支援室に所属していた縁で、立ち上げ当初から参加し、様々な地域交流イベントの企画運営に学生として携わってきた。特に印象深いのはリーダーとして臨んだ「第2回神大マルシェ」だ。最初は催し後も通える店舗をと通学路の飲食店に絞り出店依頼をしていたが、思うように集まらず断念。発想を柔軟に切り替え、農家や市場、飲食以外の店舗にも協力を仰ぎ、区の魅力が伝わる企画に仕上げた。

 ○…学生ボランティア活動支援室では、これまで経験のなかった代表を務めた。皆が楽しんで続けられるようにと、雰囲気の向上に尽力。持ち前の明るさと会話力を生かし一人一人に積極的に声を掛け、遠足や合宿などの親睦行事など思い付いたら即実行してきた。「昔から『周囲の人に恵まれる才能』があるんですよ。支えてくれた仲間に感謝です」

 ○…小中時代はサッカーに没頭。高校入学とともに始めた回転ずしのアルバイトは今なお続けている。大学では経済学を専攻し福祉・社会政策を学ぶ傍ら、趣味の山登りを楽しむ。昨年は日本最高峰の富士山に挑戦。苦労の先に広がる山頂の景色を眺めながらの食事が最高なのだという。

 ○…卒業を控え、学生の成長に携われる大学生協への就職を決めた。プロジェクトで出会った地域の大人たちの影響を受けたのだと微笑む。「誇りを持って、楽しみながら仕事をする姿がかっこよくて。僕もあんな風に学生たちと関わりたいと思いました」と将来を思い描く。人生の先輩から学んだ生き様を、今度は自身が未来を担う若者たちに示していく。

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