モニター映像基に診療飛沫感染のリスク低減
新型コロナウイルスの感染を助長する「三密」になりやすく、エアロゾルによる飛沫感染のリスクも指摘される歯科医院。藤江デンタルクリニック=入江=では、口腔内カメラを使った診療で感染リスクの軽減に努めている。
棒状のカメラで口の中をモニターに映しながら診療を行うもので、藤江英宏院長(54)が2002年に考案した。カメラは歯の状態などを確認する目的で多くの歯科医院が利用しているが、藤江院長は映像の拡大が容易で肉眼と比べて見落としが少なく、常に姿勢が安定して腰痛などの軽減にもつながることから、映像を見ながら処置を行う方法を確立した。
藤江院長は「覗き込むために顔を近づける必要がなく、飛沫感染のリスクを軽減できる」と、密接が避けられない歯科診療において、感染対策の観点からもメリットを感じたという。同様のスタイルを採用する歯科医院の数は決して多くないが、「新型コロナウイルスの流行を機に、このような診療の方法が見直されるのでは」と期待する。
同クリニックでは感染の流行とともに予約をキャンセルする患者も増えたことから、「患者に不安な気持ちを抱かせたまま診療を続けるべきではない」と、緊急事態宣言翌日の4月8日から5月25日まで休診に踏み切った。27日からは1日の患者数を制限し、必要に応じてフェイスシールドや防護服などを着用するなど感染予防策を講じて診療を再開している。
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