神奈川県は9月30日、2020年の県内基準地価(7月1日時点)を発表した。神奈川区の地価上昇率は、住宅地が1・6%、商業地が2・9%となり、ともに県内1位だった。
基準値別の県内上昇率では、住宅地の7位に「神大寺3の18の25」(2・6%/1平方メートル当たり27万4千円)、8位に「松見町1の20の1」(2・6%/同28万円)、9位に「入江2の11の11」(2・5%/同28万7千円)が入った。
商業地では「鶴屋町2丁目」が1位と4位で、横浜駅西口の再開発に伴う需要が地価の上昇を押し上げている格好だ。7位の「二ツ谷町10の10」も、3・6%と高い上昇率を見せた。
県内住宅地の1平方メートル当たりの平均価格は17万9300円で、前年から0・9%下落して3年ぶりのマイナスとなった。横浜市は同23万400円で、1・1%の上昇だった19年から0・4%下落。3政令市の中で、最も下落幅が大きかった。
前年との比較が可能な県内634カ所の継続地点中、上昇に転じたのは137、横ばいは102、下落は395。市内では208カ所中、上昇が69、横ばいが42、下落が97だった。
市内では、生活や交通利便性の高い東部や中心地区で比較的高い上昇率を示してきたが、コロナ禍の影響を受けて上昇が鈍化。一方、富裕層が占める中区山手の住宅地は需要を維持し、地価は若干の上昇となった。
西部や南部は、都心へのアクセスや丘陵地などの条件もあり、横ばいもしくは若干の下落基調にあったが、コロナ禍以降は下落が拡大した。
住宅地の地価上位は、1位が「中区山手町247の6」で67万円、2位が「港北区日吉本町1の32の18」で59万円、3位が「川崎市中原区小杉御殿町2の144の1」で54万7千円だった。
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