神奈川区 人物風土記
公開日:2021.02.25
区内の短歌サークル「青海波」に所属し、全国の名だたる短歌大会で上位入賞を果たしている
江連 れいこさん
横浜市在住 54歳
人との縁が、音を紡ぐ
○…”からだじゅう土の匂いになった頃夕焼け空に母の声する”―。暗くなるまで外遊びを楽しんだ活発な少女時代を懐古する歌を詠み、今年の「NHK全国短歌大会」で約2万5千の応募の中から特選二席に輝いた。昨年はフルート奏者ならではの思いを込めた”こめかみの脈動速く襟足が逆立って今ステージに立つ”で「角川全国短歌大賞」審査委員会特別賞を受賞しており、続けざまの大きな賞の獲得となった。「お気に入りの歌が審査員の方の心に留まったのかと思うと嬉しい」
○…娘が知人の短歌教室に通い始めた縁で、自身も同団体「青海波」に所属し歌を詠むように。話し言葉の口語短歌に綴るのは娘の姿ばかりで、15年後の今振り返ると大切な成長日記になっている。印象深い歌は”ぐずぐずと朝支度する子を置いてランドセルだけ行ってらっしゃい”。朝の光景の臨場感溢れる歌で、始めて間もない時期に「みなとみらい文芸祭」日本歌人クラブ大賞を受賞した。「短歌は写真や動画より鮮明にその時の気持ちを残せる。日記のように手軽なんですよ」
○…本業はフルート奏者で音楽教室の講師。中学から続けてきたフルートを本格的に学ぼうと音楽大学に進学したのは、社会人24歳の時だった。「上司の奥様が音楽家で、通っている教室を教えて下さったのがフルートを学ぶ転機になった。人との縁が音楽の道を切り開いてくれた」と人生の岐路を振り返る。
○…人生訓を尋ねると即興ですらすらと一首。”集まれば和気あいあいと歌を詠むフルートを吹く吾のモットーは和”。フルートではアンサンブル楽々(LaLa)を結成し華やかな音色を届け、短歌では青海波のメンバーと互いに歌を批評し合う。仲間の存在は人生を豊かにしてくれる。
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