神奈川区役所は特殊詐欺被害の防止に向け、70歳以上の区内世帯向けに「防犯対策電話録音機」を無償貸与する。貸与期間は12月中旬から。
自宅の固定電話に機器を接続すると、呼び出し音が鳴る前に通話内容を録音していることを知らせるメッセージが流れる。特殊詐欺の犯人は通話が録音されることを警戒するため、メッセージを聞いた時点で犯行を諦めることが多く、被害防止への効果が期待できるという。
同居人が不在となり日中に70歳以上のみとなる世帯と、一人暮らしを含む70歳以上のみの世帯が対象。貸し出しは155台を予定し、申請数が上回った際は抽選となる。
希望者は12月3日までに、所定の申請書に本人確認書類の写しを添付し、必要事項を記入して区地域振興課に郵送もしくは持参する。申請書は同課窓口や区内地区センターで配布しているほか、区ホームページ(「神奈川区 防犯対策電話録音機」で検索)からもダウンロードできる。貸し出しの可否は12月中旬頃に郵送で通知され、録音機を区役所で受け取る。機器の設置は利用者自らで行う。
神奈川警察署によると、区内で発生した特殊詐欺の被害件数は、2019年が100件、20年が56件。今年は8月31日時点で14件の被害が報告されている。
申し込み、問い合わせは区地域振興課(防犯担当)【電話】045・411・7095。
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