県立神奈川工業高校=平川町=の創立110周年を祝おうと、同校の卒業生でメルビック電工=新子安=会長の田中修さん(74)と、京浜電設会長の福島輝彦さん(78)が校章を寄贈した。校舎の最上部に設置され、12日の寄贈式で思い出の学び舎を訪れた2人は改めて母校の節目を祝った。
53期生の田中さんと49期生の福島さんは、共に定時制の電気科を卒業。今年で創立110周年を迎えた母校の記念に残るものをと考え、校舎の壁面に設置する校章を贈ろうと決めたという。
12日には同校の屋上で寄贈式があり、田中さんと福島さんをはじめ、同窓会組織の二渓会(村松洋雄会長)関係者や教職員らが校章の設置を祝った。田中さんは「担任に恵まれ、学校で学んだことは今でも仕事の支えになっている」と振り返り、2カ所に付いた校章に「東白楽駅や東神奈川方面の道路沿いからも良く見える」と話した。福島さんは父親と親子二代で同校を巣立ったといい、「久々に訪れると初心に帰れる」と当時を懐かしんだ。
同校の校章は桜の花の中央に「工」の文字をあしらたデザイン。花びらなどの特徴的な模様には諸説あり、機械科、建築科、家具科、電気科の英語の頭文字を表しているなどとするいわれがある。
110周年を機に、同校では在校生による記念ロゴの制作や、卒業生でアートディレクターの浅葉克己氏による科章デザイン、二渓会による「神工」の校名板の寄贈など様々な事業を行ってきた。片受健一校長は「校章は学校の顔といえるものなので、良く見える所に付けていただき生徒たちも喜んでいると思う。110周年の良き伝統は多くの卒業生の皆様に支えられていることを忘れず、これからも発展に向けて頑張っていきたい」と感謝した。
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