神奈川区 社会
公開日:2022.03.31
神奈川消防
孝道山の解体建物で訓練
ドア切断など実践的に
神奈川消防署は、3月15日から17日かけて孝道山=鳥越=で解体予定の建物を使用した火災の消防訓練を行った。
初回の訓練には片倉消防隊や浦島消防隊、松見特別救助隊などが約15人が参加。3階建ての建物で火災が発生し、上階の部屋に住民が取り残されている想定のもと、煙をたいて視界の悪い環境を作り出した。消防隊員はエンジンカッターでのドア切断やはしごを用いたベランダからの負傷者救助、声を出しての状況・連携確認などを行った。緊迫した空気に包まれる中で約40分にわたる実践的な訓練が繰り広げられた。
建物は孝道山の旧教職員宿舎として1968年に建設され、30年ほど前からは催しの際の準備などで活用されてきた。孝道山では消防団に訓練場所を提供しており、老朽化している旧宿舎の取り壊しを予定していることを伝えたところ、消防から活用したいとの申し出があったという。
同署は「普段の訓練場所と違い、間取りが分からず古い建物で安全性も確保できないような訓練は貴重な機会。署員の良い経験になるので、場所を提供頂き大変ありがたい」と話した。
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