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神奈川区 教育

公開日:2022.04.14

神奈川大学
竣工から42年 図書館改修
蔵書150万冊超の知の拠点

 神奈川大学横浜キャンパス=六角橋=の図書館が5日にリニューアルオープンした。

 同館は1980年竣工で、地上4階と地下2階から構成される。蔵書は150万冊超と県内最大級を誇る。

 今回の改修工事は昨年の3月から行っていたもので、れんが調の外観を残しながら、出入口の新設や耐震補強などを施した。また内装は全面的に一新。1階は大人数での学習などを想定したソファ席やグループワークルームのほか、休憩スペースやテラスを設け、極力壁を取り払うなど広がりのある空間に。4階は遮音に配慮し、個人席を中心に配置。このように上階に行くにつれ落ち着きのある空間とし、多様な学習スタイルに対応するためフロアごとに機能が異なるよう設計されている。

 中央部に位置する既存の吹き抜けは、3階のトップライトを撤去することで2階から4階までつなげ、そばには学位論文を配架したブックウォールを設置した。

アプリ導入で効率化

 同大のみなとみらいキャンパス=西区=の図書館では、図書館スタッフの手続きが不要なスマートフォンアプリでの図書の貸し出しを行っており、横浜キャンパス図書館でも導入予定。このアプリでは座席予約などもできるようになるといい、スタッフの業務効率化により更なる学修支援につなげるという。

 改修を記念し、1980年竣工時の資料や同大が所蔵する16から18世紀までに刊行された貴重書、卒業生の芥川賞作家砂川文次氏の作品などの展示も。期間は未定。

 コロナ禍以前は一般にも開放され、年間登録者は600人以上。コンサートの開催などもあり、一般の利用も多かった。同館職員は「以前はむしろシルバー層など一般の方が学生より多いくらいの印象でした。その光景が戻ってくるよう、感染状況を見ながら再開へ調整していきたい」と話していた。

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