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神奈川区 人物風土記

公開日:2022.12.15

来春に大相撲・阿武松部屋への入門を予定している
米田 隆志さん
神奈川工業高校3年 18歳

結果で見せる相撲追求

 ○…昨年6月に相撲を始め、わずか1年半の経験ながらも高校卒業後の大相撲・阿武松(おうのまつ)部屋への入門を表明した。186cm・105kgの筋肉質な体格と運動神経の良さを生かし、つかんだ角界への道。「自分の体1つで存在感を示せるプロスポーツ選手が夢だった。力強く豪快な取組ができる力士になりたい」と理想像を描きながら、プロの舞台への一歩を踏み出す。

 ○…鶴見区出身。幼少期から中学生まで水泳やサッカー、キックボクシング、軟式野球といった数多くのスポーツに親しんできた。「大工などのモノづくりをする仕事を目指したい」との思いで建設科に進学するが、「製図はあんまり好きじゃないことが分かりました」と苦笑。高校ではバトミントンにも挑戦したが、「自分には向いていないな」と1年で休部し、恵まれた肉体を持て余していたところ、相撲部への誘いを受けた。

 ○…『ワイルド・スピード』やジャッキー・チェンの出演作品など、小さな頃からアクション映画が好きなジャンル。けんかをしたことはなかったが、「相撲での体と体のぶつかりあいが性に合っていて、今までで1番楽しい」と声を弾ませる。入部以降、周囲からは「変わったな」と言われるといい、熱中できる競技との出会いは日々の生活にも彩りを添えているようだ。

 ○…高校卒業後、相撲での大学進学も視野に入れていたが、県予選100kg未満級で優勝した今年のインターハイ後に親方からのスカウトを受けて入門を決意した。目標に据えるのは、元横綱・千代の富士。「勝利を重ねて、1番強いと結果で思わせられるような格好良さを自分も追求したい」。角界という未知の大海原で、強さを求め突き進んでいく。

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