１５００日前イベント
神奈川区役所で切り花配布
国際園芸博覧会をＰＲ

切り花を手渡す日比野区長とかめ太郎
受賞作品を説明する喜多さん

　国際園芸博覧会の開催に向け、切り花を配布する１５００日前イベントが２月８日と９日、神奈川区役所で開催された。

　同イベントは、園芸博を知ってもらうキャンペーンとして横浜市内18区役所で開催。神奈川区役所では、スプレーマム「カリメロ」などの切り花を２日間かけて約４００本配布した。また、両日とも日比野政芳区長も園芸博をＰＲするために、切り花を手渡した。園芸博は旧上瀬谷通信施設（瀬谷区、旭区）で27年３月19日から９月26日まで開催。地域連携やＩＣＴ活用など含めて約１５００万人の参加者が見込まれている。

公式ロゴ決定

　（公社）２０２７年国際園芸博覧会協会が昨年10月から11月にかけて一般公募した公式ロゴマーク。有識者らが２月８日に最終選考を行い、最優秀賞が決定した。応募１２０４点から選ばれたのは喜多祐子さん（岐阜県）の作品。喜多さんによると、作品は宙に舞う花びらや木の葉を連想させるパーツを組み合わせたもので、人間が緑から受ける安らぎや爽やかな大気を表現している。パーツ全体はバラをイメージさせるデザインで、日本の美的感覚「見立ての美学」を意識して創作したという。受賞のあいさつでは、「緑を愛する気持ちは昔も今も、そしてこの先の未来でも変わらない人の心です」と作品に込めた想いを話した。

　選考委員会の田中一雄委員長は「未来への可能性を感じさせる作品。長く歴史に残り、親しまれ、愛されることを願っています」と期待を寄せた。作品は今後、微調整の上で国際園芸家協会と博覧会国際事務局に申請。承認を得た後に公式ロゴマークとして正式決定される。

略称と推進組織も発表

　この日は園芸博の正式略称「ＧＲＥＥＮ×ＥＸＰＯ２０２７」も発表された。また、開催に向けた取り組みを推進する「ＧＲＥＥＮ×ＥＸＰＯラボ（創生組織）」も発足。「愛・地球博」の会場演出総合プロデューサーを務めた涌井史郎さんをチェアパーソンとして、建築家の隈研吾さん、写真家や映画監督として活躍する蜷川実花さんなどが名を連ねた。

　市内出身の隈さんは、大都市でありながら自然豊かなところが横浜の魅力だとして、「上瀬谷はそれを象徴するような場所。自分を育ててくれた横浜の緑に恩返しをしたい」と意気込んでいた。