メルビック電工
地域貢献で市最高位表彰
近隣巻き込む活動を評価

企業表彰を喜ぶ田中会長（左）と宇佐美良二社長

　横浜市は３月29日、横浜型地域貢献企業の２０２２年度の認定企業で電気工事・管工事などを手掛けるメルビック電工（株）＝新子安＝（田中修代表取締役会長）が最高位のプレミアム企業表彰を受賞したと発表した。22年度、神奈川区では10年表彰企業に５社、新規認定企業に２社が選ばれている。

　横浜型地域貢献企業は、横浜市民の積極的な雇用や市内企業との取引を重視するなど地域を意識した経営を行うとともに、環境保全や地域ボランティア活動など社会的事業に取り組む企業などを認定する制度。認定されると、認定マークの使用のほか、広報支援や低利の融資を受けることができる。

　同制度は２００７年度に創設され、22年度までで４５８社を認定。さらに10年表彰制度を設けているほか、17年度からは認定企業の中から模範となる取り組みをしている企業を表彰する「プレミアム企業」の選出を行い、21年度までに４社が表彰されている。今年度は同社を含め、４社が選出された。

　同社は、「クリーン大作戦」と称して、国道１号線沿線沿いの清掃や植栽活動を毎月１日に実施。15年以上継続するなかで、近隣企業にも声をかけ、現在は約30社が参加するほどにまで広がった。また、昨年には、近隣の企業に声をかけ３社で「横浜市消防団協力事業所」に登録するなど、地域を巻き込みながら地域貢献活動を行っている。

保育園を建設

　雇用面では、地域活性を視野に入れた近隣在住のパート雇用を積極的に行い、正社員への転換に力を入れるほか、18年には同社所有の保育園を建設することで保育環境を確保し、女性の雇用の安定に寄与している。

　08年度に同制度の認定を受けた同社は、18年度に10年表彰を受けている。プレミアム企業表彰の受賞に田中会長は「長年継続してきたことが評価され嬉しいです。他の企業の模範になれるよう、今後は一つ一つの活動の質を高め、より地域に貢献していきたい」と意気込みを話した。

10年表彰は５社

　区内の10年表彰、新規認定企業は次の通り。

【10年表彰】▽一造園土木（株）▽藤造園建設（株）▽（株）フロンティアハウス▽（株）丸舗建設▽吉川海事興業（株）の全５社（50音順）

【新規認定】▽キョーデン設備（株）▽清進電設（株）の全２社（50音順）