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神奈川区 人物風土記

公開日:2023.08.17

2023年度に、神奈川防火防災協会の会長に就任した
内田 博之さん
七島町在住 58歳

地域密着の防災活動を

 ○…災害時に備え地域の安全を守るため、区内の事業所など他業種230団体が加盟して連携を図る組織「神奈川防火防災協会」。創立73年を迎えた会の旗振り役に任命され、強い責任感を口にする。「長谷川前会長の下で副会長を務めた経験を活かして、70年培った防災のノウハウを地域に還元していきたい」

 ○…本業は、七島町の天然温泉「鷲の湯」のオーナーを務める。10年ほどのサラリーマン時代を経て、父から引き継いだ。浴場には、希少な秋田県玉川温泉産の「北投石」の原石を使用するなどこだわりを見せる。「温泉で体を癒して、サウナで整えて。お客さんが帰る時の笑顔が、一番のやりがい」と微笑む。協会には20年前に入会。昨年には70周年事業で区内の幼稚園に、防災に関する物語の絵本の寄贈を行った。「コロナでの延期を経てようやくできた。今後も未来を担う子どもたちにも、防災や消防活動に関心を持ってもらえるようにしたい」

 ○…浦島小・浦島丘中で学生時代を過ごした。薬王寺の現住職と同級生で、「いつも放課後になると、境内に集まって遊んでいたよ」と回顧する。青年時代の趣味はオートバイ。スズキの名車「カタナ」に乗って、時には一日で山口県まで走るなど、全国を旅して回った。そんな日々の疲れを癒してくれたのが、鷲の湯。番台や清掃などの仕事を手伝うことも多く、「常連さんには可愛がってもらって。今でも『博ちゃん』と呼んでくれる」と笑顔を見せる。

 ○…コロナ禍で制限もあったここ数年。「今年度は再スタート、当協会への加入団体も増やしたい」と話す。テーマは、地域密着。「防災訓練や消防団活動の充実など、今まで以上に地域と深く関わりながら活動していきたい」と意気込む。

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