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神奈川区 人物風土記

公開日:2023.10.12

ラテンバンド「東京キューバンボーイズ」のメンバーで、横浜でも活躍する
大高 實さん
白楽在住 79歳

キューバ音楽を届ける

 ○…トロンボーン奏者として日本各地や世界を飛び回る。横浜開港祭記念館建築100年や中区制定90年の記念コンサートなど、横浜でも精力的に活躍。実は早くに両親を亡くし、幼少期は和菓子屋を営む祖父母の家で過ごしたというが、「色んな人に支えられての音楽人生。父と母が良縁を運んでくれたんだなと思う」と笑顔を見せる。

 ○…中学でブラスバンド部に。「東京キューバンボーイズという日本一のバンドがいると聞き、絶対に入ろうと決めた」と中2で故郷の山梨を出て横浜へ、数カ月後には都内の音楽学校に転入した。18歳からは横浜のクラブやキャバレーで演奏の腕を磨くと、プロ事務所の目に留まり、ついに24歳にして夢のバンドへの入団が決まった。”親父”と呼ぶリーダー見砂直照さんの死後、本人の意向でキューバに遺骨を運ぶと、納骨式では生バンドの演奏で出迎えてくれた。恩返しとして、チャリティコンサートで学用品を贈る活動も長く続けている。「衣食住より音楽が先に来るような国。そんな魅力を発信していきたい」

 ○…音楽活動が始まってからは、「通勤手段は、新幹線か飛行機」という多忙な日々。行く先々で美味しいお店を探すのが楽しみだ。料理好きの妻の影響もあり、こだわりの豆でコーヒーを淹れラーメンも出汁から作るという。「自宅ではよく仲間を招いて食事もする。その時も人気で嬉しいね」と目を細める。

 ○…「思わず踊りだしたくなるのが魅力」というキューバやラテン音楽。「少し昔の音楽で、懐かしさを届けたい」とこだわりを語る。12月には、かなっくホールでのイベントでライブを行う。「キューバにいるかのような会場の雰囲気を楽しんでもらいたい」と陽気な笑顔を浮かべる。

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