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神奈川区 人物風土記

公開日:2023.11.02

総合学習の時間で、横浜FCとの連携プログラムを企画した西寺尾小教諭の
笠本 健太さん
西寺尾小学校在勤 41歳

たくさんの感動体験を

 ○…横浜FCのかながわ区民DAYとして開催された10月の試合で、担任する5年1組の児童とリーフレットやグッズづくりを行った。「地域に愛着を持ち、感動する体験をしてほしい」との思いで、夏にクラブスタッフに直談判して実現した。他にも地元商店会との連携など、学外の人との出会いを意識する。「児童たちには色んなことに挑戦して、喜びも失敗もたくさん経験してほしい」と思いを語る。

 ○…大学卒業後に進路に悩んだ時、高2で亡くした父が病床で語った「将来は小学校の先生になれば」との言葉を思い出した。「サッカークラブでのコーチ経験もあり、子どもが好きだったから」と、改めて通信制大学に通い教員へ。気づけば17年が過ぎ、最初の教え子の中には教員になった人もいる。「大人になっても『先生の言葉が今も支え』と言ってくれて。下手くそながら児童への愛情で頑張ってきたことが、伝わっていて嬉しい」と目を細める。

 ○…戸塚区出身。小3で父がコーチのクラブに入ってからはサッカーに熱中した。憧れは、三浦知良選手。「持ってるユニフォームの背中は、どれもカズの名前が」と笑顔を見せる。現在は5歳と3歳の二児の父。休日のほとんどは、子どもたちとのお出かけに。「一緒の時間が一番の癒し。子どもの成長速度や発想など、子育てを通じて教育の考え方も広がった」と話し、育児ブログで情報発信もしている。

 ○…「学校は、ファミリー。失敗しても助け合えるからこそ、たくさんチャレンジして成長できる場所にしていきたい」と話す。「児童はもちろん、教師や保護者、地域の人たちも、みんなが楽しく学び合える、そんなつながりを学校から生み出していきたい」と飽くなき向上心を覗かせた。

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